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玄関・ホール

玄関で靴を脱いで部屋に進む習慣は日本人ならではです。

その昔は家の顔、家の格を表すもので広いつくりでした。
訪問者は玄関カマチに腰掛け、家人はお茶を振舞い世間話をしたり、
あるときは三つ指をついて目上の方に敬意をもって迎えました。

「靴を脱いでまで中に通す親しい間柄ではないが立ち話ではちょっと」
といった中間的なコミュニケーションをとる場として必要な場所だったといえます。

現代では携帯電話、電子メール、インターフォンがあることで
事前にコミュニケーションがはかれてしまうため、
玄関は室内に上がるだけの場所として必要最小限のスペースだけとなっているのです。

「起きて半畳、寝て一畳」ということわざがあります。
織田信長がいったとも曹洞宗の僧侶がいったともいわれておりますが、
「人が必要な広さは起きている時は半畳、
寝るときは一畳あれば足りるので贅沢をせずに必要最小限でくらせ」
という教えだそうです。

この言葉を玄関の広さについて当てはめた場合、
靴の脱ぎ履きは立った(起きた)姿勢でするので半畳あれば足りることになります。
この教えに従い、素直にも実行してしまったのが私の家です。
限られた床面積を有効に使おうと玄関を半畳にしてあまった床面積を部屋に当てました。

部屋は広く使えて良かったのですが、
玄関では少しだけ恥ずかしい思いをすることになりました。
友人夫婦や親戚の家族を迎えたり、
お見送りをするのに玄関が半畳しかないと靴の脱ぎ履きで渋滞したり、
玄関でお互いの家族が挨拶をするのにも双方の家族が横に並べず、
一列に並んでの会釈となり実に不自然な格好になってしまうのです。

見送られるほうの家族の一部は既に玄関の外に飛び出している状態です。
これらの反省を踏まえて玄関は一畳分を確保して、
並んで会釈が出来てスマートに振舞える玄関にすることにしました。
靴を収納する玄関収納を置くので若干、狭くはなりますが、
それでも傘立を置いたり、靴ひもが結べたり出来る小さな椅子を置くスペースも出来ます。




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自分サイズのフラットハウス

60歳だからこそ家を建てる。住んだ日から人生が前向きで明るくハッピーに花開いてゆくコンパクトな60(ロクマル)ハウスと以前にチャレンジした500万円住宅のお話

shige 500

Author:shige 500



アトリエシゲ一級建築士事務所代表
建築家:湯山シゲユキ

http://atshige.com/

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